このページでは、雨の日に観たくなるおすすめの映画を紹介しています。
雨の日が続いて外に出かけられない時は、自分のお気に入りの飲み物を用意して、のんびり映画を観るのがおすすめです。
新しい作品との出会いがあれば、自宅で過ごす時間が楽しくなって「雨の日も悪くないな」と感じるかもしれません。
雨の日に観たくなるおすすめの映画を洋画・邦画に分けて紹介するので、まだ観たことがない作品があればチェックしてみてくださいね。
雨の日に観たくなるおすすめの洋画
雨に唄えば
「雨に唄えば」はもう70年ほど前のミュージカル映画ですが、いつ見ても古き良きノスタルジーを感じさせます。
セリフも歌も踊りも、今の時代からすると、どれもゆったりとしていて、いかに今の世界がスピードに追いたてられているのかを痛感させられます。
そしてなぜか古さが心地いい感じを運んできます。
特に有名なシーンは主演のジーン・ケリーが傘を持って、雨の中で踊るシーンです。
70年も前の歌とダンスですから、今の基準で上手いとか下手とか言ってもしょうがないと思うのですが、間違いなくワクワク感と楽しさが伝わってきます。
それは恋人であるキャシーへの想いであり、どんなに激しい雨に降られても、それさえも恋のスパイスだと感じさせる名シーンです。
この歌とダンスがあるから最後のどんでん返しとハッピーエンドが素敵なものになるのだろうと思います。
梅雨の長雨の日に、外の雨の音を感じながら、静かにゆったりとこの映画を見れば、きっと優しい気持ちになれるし、大好きなヒトに会いたくなる。
そんな映画だと思います。
ラ・ラ・ランド
私だけかもしれませんが、雨の日はとても寂しく、辛く、悲しくなります。
絶対にそんなことありえないのに、この世界にたった1人取り残されてしまったような気分になり、大切な人の声が聞きたくなる。
その誰かというのは昔の恋人のことで、なぜ彼のことを思い出すのかと言うと彼とは雨の日にお別れしたからです。
その辛い思いは誰かに話しても、癒されることはありません。
なので、家に閉じこもり、温かいココアと共に大好きな映画『ラ・ラ・ランド』を観ます。
この作品はかなり有名ですし、大ヒットしたので観た人も多いはず。
でも、意外と評価は人それぞれで「まったく意味がわからない」「何も感じなかった」と言う人もいます。
もちろん、感想は自由です。
正直私も、最初の20分ぐらいは「う~ん、この作品は微妙かもしれない」と感じました。
途中で「観るのをやめようか」とさえ、思いました。
でも、少しずつ少しずつ、目が離せない展開になっていきます。
そして、この作品の1番最後!本当に、いっちばん最後のシーン!
私が1番好きで、心が癒される大好きなシーンです。
そのシーンというのは別れた恋人同士が予想外の再会をしてしまうシーンのこと。
ずっと大好きで、一生一緒にいると思っていた2人ですが、残念ながらお別れすることに。
けれど、何年経っても、結婚しても、子供を産んでも、自分の心の中には大切な宝物として彼との思い出がある。
彼の方はまだ独身だけど、彼女と一緒にいた時から夢見てきたことをちゃんと叶え、前へ前へ進んでいました。
しかし、彼の心の中にもずっとずっと彼女がいます。
そんな2人の再会シーンです。
彼女は夫と一緒にいたので、元恋人の2人が言葉を交わすことはありませんでしたが、目で、視線で会話をするのです。
その2人の演技がこれ以上ないというほど最高で、生まれて初めて映画を観て泣きました。
大好きだった彼女を見て、彼は優しく微笑みました。
彼女を見つめるその目は「君が幸せそうでよかった」そう言っているように、私には見えました。
そのシーンを見ると、大好きだった彼を思い出します。
もう二度と会うことはないけれど、私もずっと彼の幸せを祈ろう、私は私で頑張ろうと思えるのです。
寂しい雨の日に、たった1人でこの作品を観て、心を癒して、また晴れの日に1人で強く生きる。
私が私を前向きにするための手助けをしてくれる、大切な大切な作品です。
星の王子ニューヨークへ行く
せっかくの休みの日でも雨だったら出かけるのが面倒くさくなってしまうもの。
部屋の中もジメジメして気分が晴れないので、楽しい映画を見てカラッとしたいところです。
そんな時に観たいのが『星の王子ニューヨークへ行く』。
アフリカにあるザムンダ王国の王子アキームは自分の妃すら自分で決められない現実に嫌気が差し、自ら妃を探すためにニューヨークへと旅に出る。
そこでアキームはリサという女性に一目惚れし、彼女に近づくために彼女の父親が経営するハンバーガーショップで勤務を始める。
リサには婚約者がいたが、徐々にアキームの誠実さに惹かれていく。
自分はアフリカから来た大学生で実家は羊飼いだと身分を偽っていたものの、ひょんなことから王子であることがバレてしまう。
事実を知りショックを受け家を飛び出してしまうリサと、それを必死に追いかけるアキーム。
「君は僕が羊飼いだから愛したのか?答えはNOのはずだ。」
住む世界が違いすぎると、アキームのもとを去ってしまったリサ。
果たして二人はどうなるのか…
ラストシーンが一番好きなのですが、もしこの記事を読んでくださっている方がまだご覧になっていない可能性もあるので中身は伏せておきましょう。
一国の王子とハンバーガーショップの娘という明らかな違いのある二人の心の移り変わりを軸に描きながらも、時折垣間見えるコミカルな展開も見逃せない傑作です。
見終わった時には誰もが快晴のような爽やか気分になっているはずです。
フォレスト・ガンプ
雨の日は鬱々とした気持ちになって悪いことばかり考えてしまいがちになるので、この映画を見て素敵な気持ちになることをオススメします。
どんなに過酷な運命でも前向きに向き合うフォレスト・ガンプが色々な人と繋がり絆を作っていく様子には勇気を貰えます。
悩み事でイライラしたり気分がどんどん落ち込んでいる時には悪い方ばかりに気を取られないで発想の転換をして、ただひたすら走り抜くことだけを考えると自ずと道は開けてくると教えてくれる作品です。
迷ったり悩んだりしている自分がちっぽけに思えるくらい壮大な物語なので見ているとストーリーに引き込まれて、いつしか彼を応援してしまいます。
長年愛された作品で子供の頃から何度も見ていますが、年齢を重ねるうちに物語の見方が変わり面白さが増していきます。
見終わった後には暗い気持ちは晴れて明日から頑張ろうと前向きになれるそんな素晴らしい作品です。
鬱陶しい雨の日に見るには最適の映画です。
マッド・マックス 怒りのデスロード
豪華なキャストでアカデミー賞を受賞しているマッドマックスシリーズの第4部作。
大型トラックで仲間と砂漠を疾走するシーンは、雨の日のジメジメ感を吹っ飛ばしてくれるような爽快感があります。
また、トラックが動かなくなり、同上していた女性たちが裸足で力を合わせて、目的地に向かおうとする場面に勇気づけられます。
三々と照る灼熱の太陽と壮大な砂漠風景はオーストラリアで撮影されており、見てるだけで体力を消耗しそうなストーリー展開です。
雨の日でも洗濯をしたくなるような、登場人物の身なりと、主役のシャーリーズ・セロンが坊主になっているのも刺激されます。
マックスを筆頭に大型トラックで安息の地「緑の街」を目指し、新たに塩の湖への経路を変更します。
クライマックスまで、灼熱の砂漠で映画が撮影されているのだと思うと現実離れをした映像から映画に集中できること間違いなしです。
雨の日だから観たい暑いアクション映画で、おすすめの一作です。
はじまりのうた BEGIN AGAIN
雨の日は特別、雨音であったり、じめっとした空気だったりと、普段より感情が敏感になってしまうのは私だけでしょうか。
最近のそんな雨の日には、「はじまりのうた BEGIN AGAIN」を観ています。
物語の始まりはニューヨーク。
この、お決まりのニューヨークスタートがまた大好きなポイントで、「夢があるよなぁ」と何度も思う瞬間がツボなんです。
お金もない、時間もない。
でも、溢れる感性は止まらない。
音楽への熱い情熱が、人や才能を惹きつけ合う。
何故か諦めかけていたものを、そっと優しくすくいとってくれる感じがたまらなく好きで、いつの間にか夢中になって観てしまう映画です。
典型的なハッピーエンドで終わってスッキリ笑顔になれるストーリーがお好みであれば、個人的にも特にお勧めです。
恋愛に走りすぎない、あくまで音楽をシンプルに作り上げる過程が魅力的で、どんなことも小さなひらめきと諦めない気持ちだなと感じさせられます。
センチメンタルだった気分が、この映画が終わる頃には何故か未来の自分にワクワクしていることでしょう。
雨の日のおうち時間も大いに楽しみましょう。
天使のくれた時間
雨の日に映画の世界に思い切り浸れる作品を観たくて、ニコラス・ケイジの「天使のくれた時間」を選びました。
テーマは「ファンタジー」「ヒューマンドラマ」「恋愛」「入れ替わり」です。
まるで昨今のテレビドラマ、綾瀬はるかと高橋一生主演の「天国と地獄」みたいですね。
「入れ替わり」と聞くと、現実世界と乖離し過ぎていて、うまく気持ちが着いていかないこともあるのですが、このコロナ禍、たまには心くらい旅をさせてあげてもいいように思います。
シトシトと雨音を聞きながら、部屋は間接照明でのんびりと。
ジャック(ニコラス・ケイジ)とケイト(ティア・レオーニ)は学生時代の恋人。
二人はジャックの夢を叶えるため、離れ離れになります。
13年後、投資会社の社長となりニューヨークで成功を収めたジャック。
ケイトのことはすっかり忘れて、独身を謳歌していました。
しかし、ある黒人とのトラブルがきっかけで、神様からの贈り物をもらうことに。
クリスマスの日、目覚めるとケイトと故郷で家庭を築き、二児の父親になった自分がいたのでした。
「あの時違う選択をしていたら、今の自分はどうあったのだろう?」
誰もが一度は考えた経験があると思います。
この映画は、社会的に成功し自分は人生の覇者だと信じるジャックが、家庭の温かさに触れ、価値観が揺らいでいくシーンが見どころです。
自分にとって傍にいるのが当たり前だったケイトが、離れたことでどれだけかけがえのない存在であるか気付いたジャック。
ケイトに想いを伝える様には、不器用ながらも真っ直ぐで胸を打たれました。
過去には戻ることよりも、今を大切に生きること。
そんなことを大事にしたいと、じんわりと考えさせられる映画でした。
疲雨の日に観たくなるおすすめの邦画
恋は雨上がりのように
私が雨の日に観たい映画の「恋は雨上がりのように」は、とにかく「雨」が美しい映画です。
この映画に出会ってからは、雨の日になると少し切なく、そしてあたたかい気持ちになります。
それぐらい心に残る作品です。
大泉洋さんと小松奈々さんが主演を務めているのですが、お二人の雰囲気と雨との相性がとても良くてうっとりしてしまいます。
大泉洋さん演じるファミレスの店長と小松奈々さん演じる女子高生の切なく美しい恋のお話です。
小松奈々さんはまっすぐな女子高生を演じているのですがその純粋さが雨と重なりとても美しいです。
特に雨の中、事務所のドアに店長が立ち、小松奈々さん演じるアキラが外で傘を差しながら二人で会話するシーンはとても印象に残っています。
こんなにも雨をきれいに使う映画があるのだと驚きました。
はじめは「なんでこの店長を?」と疑問に思っていましたがだんだんと大泉洋さん演じる店長の魅力に気づき、最終的には大人特有の葛藤を抱えている店長を応援したくなります。
葛藤する店長とまっすぐな女子高生、そして美しい雨が生む「綺麗」な映像を見ていると心が動かされます。
小松奈々さんが持つ強さとその奥に眠る儚さが本当によく伝わってきます。
原作は漫画でアニメなども放送されていますが、私は実写版の映画が特におススメです。
私は、少し気持ちが落ち込んでいる雨の降る日に初めてこの映画を見ました。
雨の日って気持ちが沈んでしまったり、暗いことを考えてしまいがちですよね。
この映画を見て、雨も美しいんだと、雨の日だからこそ特別になることもあるんだと気づくことができました。
そして、以前より少しだけ雨を好きになりました。
是非皆さんも雨の日にゆっくりしながらこの美しい映画を観てください。
きっと素敵なことに気づけると思います。
雨上がりが待ち遠しくなる爽やかさ
恋は雨上がりのようには大泉洋さんと小松菜奈さんのバイト先店長と女子高生の関係を中心にストーリーがまわっていきます。
やらしくなく清々しくてきゅんとします。
おもしろいところのひとつに小道具の使い方のうまさをあげておきたいと思います。
劇中では色々な小道具がでてきて、映画を盛り上げています。
中でもファミリーレストランがバイト先なのでファミリーレストランがでてくる部分があり、そこでの小ネタがほんとうにバイトしていないとわからないこともあったり、すごいなと思いました。
時間と制作費がふんだんにかけて作られた贅沢感があります。
表現が細部までこだわりがあり、見ているほうがはらはらするシーンは緊張感がありました。
ロケ地もさまざまなところで行われており、いろいろな場所が登場しますので、ロケ地好きな方は元ネタがわかるのでそういった見方もできると思います。
青春にキュンキュンする気持ちになるさわやかな映画で雨上がりが待ち遠しくなります。
little forest(リトル・フォレスト) 夏/秋
なんとなく気持ちもどんよりしがちな雨の日、頭を使う映画や感情を揺さぶられる映画ではなく、ただただぼーっと観てられる映画を欲します。
そんな気分にぴったりなのが「little forest(リトル・フォレスト) 夏/秋」。
東北の田舎で一人暮らしをするいち子(橋本愛)の暮らしぶりをただただ眺める映画です。
四季の移り変わりとともに、その季節の食材を使った料理をつくったり、農業をしたりするシーンが主です。
美しい自然と、美味しそうな料理。
心地よい音。
起承転結があるような映画ではなく、まるでASMRを聴いているようなヒーリング効果のある映画です。
特に好きなシーンはグミの実でジャムを作るところと、小松菜の炒め物を作るシーン。
流れる映像とナレーションの中に、いち子という人物の人柄や背景が見え隠れするところが好きです。
何か作業をしながら観るのにもぴったりな映画ですが、雨の日にはソファで寝転がりながらぼーっと観ていたい映画です。
田舎暮らしもいいな?と思わされたり、日本の四季の美しさを感じたり、料理をしたくなったり、気持ち良い感情にさせてくれます。
同様のシリーズで「little forest(リトル・フォレスト) 冬/春」もあり、そちらを続けて観てもいいかもしれません。
無気力な雨の日に、ほっこりさせてくれる素敵な映画です。
【まとめ】雨の日に観たくなるおすすめの映画
今回紹介した作品は、動画見放題サービスのU-NEXT(ユーネクスト)、TSUTAYA(配信、レンタル)で観ることができます。
雨の日にはお気に入りの飲み物を用意して、おうち時間を楽しく過ごしてくださいね。
U-NEXTは30日間の無料トライアルに登録すれば、登録特典ポイントとして600ポイントがもらえるので、ポイントを使えば多くの作品を観ることができます。
もちろん、見放題作品は無料で観れますよ。
TSUTAYAも30日間の無料トライアルがあるので、他の動画配信サイトでは配信されていない作品をレンタルしてみることができますよ。(DVDになっている映画はほとんどレンタルできます)
映画のお供にオーガニックポップコーン。
ちなみに、雨の日におすすめのアニメは、こちらの記事で紹介しています。