このページでは、ジブリのマイナー作品の中からおすすめの作品を紹介しています。
日本では馴染み深いジブリ映画。
「ジブリを観て育った」という方も多いですよね。
子供の頃、メイが迷い込んだトトロの穴を探しに草わらに入ってみたり…
魔女のキキに憧れて、ホウキにまたがったり…
空を見上げて大きな雲を見つけては「あの中にはラピュタがある…」と想いを馳せたりしました。
そんな老若男女問わず愛されているジブリ映画ですが。
トトロやナウシカなどのジブリのメジャー作品の陰に隠れて「イマイチ名前が出てこない」というマイナー作品の中にも隠れた名作が存在します。
今回はそんな隠れた名作の中から、特におすすめのジブリ映画を5本紹介していきます。
見どころや魅力をピックアップするので、まだ観たことがない作品があればぜひチェックしてみてくださいね。
ジブリのマイナー作品おすすめ5選
紅の豚
主人公は、ポルコロッソという名の男性で豚の姿で描かれています。元は人間で、飛行艇乗りとして戦場で活躍していましたが、その後…なぜか豚に姿を変えて賞金稼ぎなり暮らしているのです。
ここで注目なのは、なぜ豚の姿になったのか?
ですが、その謎は最後まで明かされずに物語りは進んでいきます。チョット苦手だな…と思う方も多いでしょう。
私も初めて観た時は、ハッキリしない世界観にモヤモヤしました。
紅の豚は(主人公の言葉、人間だった時の回想シーン)などにヒントが散りばめられていて、自分なりに想像して理解する内に、物語りの中に自然と引き込まれていくストーリーになっています。
おすすめは、主人公のポルコと相棒の少女フィオが、秘密の島で静かに過ごしている夜のシーンです。
フィオに「何か話しをしてほしい」と言われ、ポルコは人間だった頃を話し始めます。
思わず聞き入ってしまい、なぜ豚の姿になったのか想像できて、胸が苦しくなりました。
謎が多い作品ですが、少しずつ答えを突き詰めていくのもこの映画の醍醐味です。
さて、ここまでの説明だと紅の豚はシリアスな作品だと感じるかもしれませんが、違います。
ジブリ映画の中ではコメディ色が強く、最初から最後までお腹を抱えて笑ってしまうシーンが盛り沢山です。
ジブリといえば、ハウル・アシタカ・ハクなど美少年を想像する方も多いですよね。
そんな人は、1人も出てきません。
紅の豚は個性豊かな登場人物が多く、空賊のお話しなので屈強なヒゲを生やした男性で埋め尽くされています。
ドジな空賊・クセの強いライバル・美しすぎるマドンナ、など魅力溢れるキャラクターが続々と登場します。
ポルコは愛嬌のある豚の姿をしていますが、性格は豪快で、女性には優しい「ダンディズム」を象徴するキャラクターです。
作中では渋みのある声で、胸に響く言葉を沢山残しています。そのギャップに、魅力を感じている方も多いですね。
迫力のある飛行艇の戦闘シーンも描かれているので最後まで飽きずに観られる作品になっています。
まだ観ていない方には、ぜひおすすめの映画です。
借りぐらしのアリエッティ
もしも、自分の家の床下に小人が住んでいたら…そんな夢のような話し、誰でも想像したことありますよね?
この作品は、小人の少女アリエッティが人間の物を少しだけ拝借する(借りぐらし)をしながら、両親と懸命に生きる日常を描いた作品です。
アリエッティは髪留めが洗濯バサミで、身を守る武器は針という、小人らしい特徴で描かれています。家の中も、小さくて可愛らしい世界で表現されていて、観ていると心が踊ります。
14歳になり借りデビューしたアリエッティは、父親と共に「今日は角砂糖を借りに行ってくる」と出かけますが、小人にとっては大冒険です。
目的の角砂糖が置いてある食卓に辿り着くまで、さまざまな困難が待っていて、ハラハラドキドキしながら観ていました。
人間が一瞬でできることは、小人の世界では数ヶ月・数年かかります。角砂糖が1つ手に入ると、1年も使える。
その様な小さな世界の苦労や葛藤などが、上手く描かれていると思いました。
小人の世界には(人に見られてはいけない)という掟があるのですが、アリエッティは1人の少年に見つかってしまいます。その時の表情から、恐怖心が伝わってきました。
小人や妖精の世界はファンタジー要素が強く、楽しいハッピーという感じで描かれますが、この作品はそんな夢見がちな部分は無く、人間と小人の心の距離感をリアルに描いている物語りです。
最大の魅力は、美しいドールハウスが出てくるシーンで、目を輝かせるアリエッティの姿に心を奪われた女性も多いでしょう。
子供の頃、自分の持っていた人形のお家に小人が住んでくれたら…と、想像しましたよね。
女性なら誰もが憧れる、ミニチュアの世界が存分に味わえる映画です。
猫の恩返し
ジブリ映画には動物が数多く登場しますが、こちらは猫好きには、たまらない世界観で描かれた作品です。
ヒロインは「ハル」という名の女子高生で、一匹の猫を助けた事で物語りが始まります。
助けた猫は、なんと(猫の国)の王子様で、その次の日から(猫の恩返し)が始まります。
なんとも羨ましいお話ですが、ネコジャラシが大量に届いたり、近所の猫に追いかけられたり、人間にとっては迷惑な贈り物が次々と届けられ、お礼の仕方が猫らしくて笑ってしまいます。
もし、うちの猫が日頃の感謝を伝えてくれたら「大好きなオヤツ、半分あげるにゃ?」と言ってきそう…
動物にとって食べ物を分け与える行為は、最上級のお礼なんですよね。
そんな感じで「うちの子なら、どうするだろう?」と想像しながら観ると楽しいです。
恩返しが始まった夜、窓の外を見ると(猫の大名行列)ができていて、猫の王様が息子を助けてくれたお礼が言いたいと、ハルのもとに来てくれます。
王様はハルのことをチラチラ見ながら、そっぽを向いた状態で「…ありがとう…」と、一言ボソッと伝える姿が、ネコっぽい!と思いました。
嬉しいけど素直じゃない、猫らしい性格が上手く表現されているシーンです。
最終的には猫の国に連れて行かれ、王子様の花嫁にされそうになるのですが、3匹の助っ人が現れます。ネコの伯爵バロン、太っちょネコのムタさん、カラスのトトさん。
この3匹が、本作品のメインキャラクターで展開を、一気に盛り上げてくれます。
ここから、猫の国を逃げ出すまでが最大の見所です。
この作品は、猫の少しワガママで素直になれない性格から、ハプニングに巻き込まれていくのですが。
結局は「助けてくれて、ありがとう」という気持ちを伝える、心温まる物語です。
とにかく可愛い、癒される、どんなにワガママでも、全部許せてしまう猫好きには絶対に観てほしい映画です。
ギブリーズepisode2
この作品は(スタジオギブリ)という架空の製作会社で働く社員の、日常を描いた作品です。短編アニメーションなので、見やすいですね。
線画なので、全体的に優しくて穏やかな雰囲気になっています。内容は、登場人物の幼少期や初恋の思い出など、誰でも経験した事のある身近なお話なので、共感しやすい作品です。
私がぜひ、おすすめしたいのは「激辛カレーの回」です。
ほっこりとした内容が多いギブリーズには珍しく、激しめの展開になっています。
会社の近所にあるカレー屋さん(トシちゃん)が舞台です。
お店の激辛カレー、10倍を食べきると、タダになるという張り紙を見て皆んな悩みます。男性社員は、3倍で…5倍で…と注文する中、1人の女性社員が、10倍!と注文します。
そこから激辛カレーを食べる、怒涛の展開が幕を開けるのですが、ここからが見所です。
グツグツと音を立てた、マグマのようなカレーが注がれたお皿が目の前に現れます。
私は観ていて「本当に食べるの?」と思い不安になりましたが、皆んな覚悟を決めて食べ始めます。次第に顔が赤くなり、汗が滝のように流れ、テーブルの上に落ちるたびに「ジュゥッ…」と熱い鉄板の上に水を垂らしたような音がします。
観ている自分まで口の中が辛くなってきたような気がして、一緒に激辛カレーを食べている感覚になってきます。
登場人物達は、あまりの辛さにロケットのように打ち上げられたり、燃え尽きて灰になったりと、色々な表現方法でカレーの辛さが伝えられていて、「凄い!」と思いました。
結果は観てのお楽しみですが、このお話しは「皆んなで近所のカレー屋さんに、カレーを食べに行きました。」という簡単な内容です。
日常の中で普通に起こる出来事を、これだけドラマティックに描ける事が素晴らしいと思える作品です。
10倍は無理なので、辛口のカレーを食べながら観ていただくと、さらに共感できて楽しめる映画になっています。
ホーホケキョとなりの山田くん
疲れが溜まってくると、五感を刺激するものを避けたくなりますよね。
でも、何も観ないのは寂しい…
ジブリ映画は観たいけど、感情が揺さぶられる作品は疲れてしまう…
そんな時におすすめなのが、となりの山田くんです。
色彩から物語りの内容まで、すべてが穏やかで刺激物は何もありません。ぼーっとしながら観られて、所々でクスッと笑ってしまう「あるある~」と、ツッコミながらユル~く楽しめる作品です。
となりの山田くんは、家族の平凡な日常を描いています。
こんな事あったな…と、共感して自分を重ねて懐かしくなれる「どこの家族もこんな感じだよね。」と誰かに言いたくなる、そんなホッコリとした優しい気持ちになれる作品です。
あるお話で、息子が「違う親だったら、僕はもっとカッコ良かったのに」と言い、母親が「なに言ってんの母さんが産まなかったら、あんたこの世に誕生してないでしょ!」と言う会話を聞いて、私も親に言われたな~と思い出しましたね。
こんな普通の親子の会話があれば、別のお話では家族でデパートに買い物に行き、娘をそのまま忘れてくる!というとんでもないエピソードがあったりと、飽きずに楽しめるのでおすすめです。
この作品は「テキトーにやっても、なんとかなる。もっと楽に生きても良いんじゃない?」という、現代社会で苦しんでいる人に向けて重要なメッセージを伝えています。
がむしゃらに頑張って疲れた時に、観てほしい映画です。
【まとめ】ジブリのマイナー作品は動画見放題で配信なし!無料で観れるのはTSUTAYAディスカス
今回紹介したジブリ作品は、すべてDVD化・ブルーレイ化されているので宅配レンタルサービスをしているTSUTAYAディスカスでレンタルして観ることができます。
- 紅の豚
- 借りぐらしのアリエッティ
- 猫の恩返し
- ギブリーズepisode2
- ホーホケキョとなりの山田くん
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ジブリのマイナー作品をまだ観たことがない場合は、隠れた名作に出会える可能性があります。
実際に観てみたらトトロやナウシカよりも好きになってしまうかも?
好きな飲み物やお菓子でも用意して、おうち時間を楽しく過ごしてくださいね。
映画館で食べてる味と一緒!マックの塩味ポップコーン。
食物繊維たっぷりで腹持ちがいいヘルシーな干し芋は映画のお供にぴったり。